研究について
本研究は、2011年度より4年間にわたる科研費のプロジェクトです。近代ヨーロッパを対象として、人間の空間的な移動を人々の実践的行為として捉えることにより、近代史における移動の論理を問い直すことを目的としています。プロジェクトの略称は「ヨーロッパ移民史科研」としましたが、必ずしも労働を目的として国境を超える人々だけを対象としているのではなく、一国内部で移動する人々やいわゆる政治的亡命者や難民なども対象としています。このホームページでは、研究の進捗状況やこのテーマに関わるさまざまな情報をお伝えしますので、近代ヨーロッパのみならず、人間の移動の歴史に関心を持つ多くの方にご覧いただければ幸いです。
トピックス
- 国際シンポジウム「近世・近代における女性と移動の論理」(2016年1月20日)
- 1月25日(土) 国際シンポジウム「近世・近代における女性と移動の論理」 午後1時~5時 新泉山館大会議室 報告者と報告タイトル ダナ・ガバッチャDonne Rae Gabaccia (ミネソタ大学歴史学部) 移民の女性化:歴史・ジェンダー・社会科学からの洞察 The Feminization of Migration: Insights from History, Gender Studies and the Empirical Social Sciences 山本明代(名古屋市立大学大学院人間文化研究科) ハンガリー王国からアメリカ合衆国への移民女性とジェンダー関係の再編 杉浦未樹(法政大学経済学部) 18世紀ケープタウンにおける女性の相続と家計維持 -財産目録の分析から コメント:松井洋子(東京大学史料編纂所) 土屋智子(日本女子大学文学部) 趣旨説明:北村暁夫(日本女子大学文学部) 司会:田中ひかる(大阪教育大学教育学部)
- 国際シンポジウムのお知らせ(2012年12月31日)
- 国際シンポジウム 近代世界と移動する人々の論理 ―「移民」概念を問い直す 日 時: 2013年1月26日(土):13:00~17:00 会 場: 日本女子大学目白キャンパス 新泉山館国際交流センター大会議室(1階) 同時通訳つき 報告 ◆レオ・ルーカッセンLeo Lucassen (オランダ・ライデン大学文学部) ユーラシアにおけるクロス・コミュニティ移動を比較する 1500~2000 Comparing Cross-community migration in Eurasia, 1500-2000 ◆北村暁夫(日本女子大学文学部) 移民と亡命の間 -戦間期フランスにおけるイタリア人コミュニティを事例に ◆貴堂嘉之(一橋大学社会学部) 中国人移民がつくる「移民国家アメリカ」-奴隷・移民・人種 コメント 杉浦未樹(東京国際大学経済学部) 司会 田中ひかる(大阪教育大学教育学部) 日本女子大学文学部・大学院文学研究科主催 お問い合わせ先:日本女子大学文学部史学科 北村研究室 Tel:03-5981-3581